吉住 孔佑
日本の家計金融資産について
日本の家計金融金融資産に関するデータを2つご紹介します。
まず1つ目は、1998年~2018年の20年間の「家計金融資産の推移」です。
アメリカ 2.7倍
イギリス 2.3倍
日本 1.4倍
と他2国と比較して、日本の伸びは低いです。
その大きな差を生んでいるものが、その内訳の「運用リターンによるもの」の差です。
アメリカ 2.0倍
イギリス 1.6倍
日本 1.2倍
ここでも日本の伸びがとても低いことがわかります。
その理由はなぜか?もう1つのデータがあります。
もう1つのデータは、「家計金融資産構成比」です。
各国の家計金融資産の構成比で1番多くを占めているものが、
アメリカ 株式・投信29.0%
イギリス 保険・年金35.7%
日本 現金・預金51.9%
となっており、
間接保有を含む株式・投信投資割合に関しては、
アメリカ 45.4%
イギリス 35.7%
日本 18.8%
と、日本は”金融資産の多くを(しかも圧倒的多くを!)現金・預金で持ち、
投資の割合は(間接保有を含む)、著しく低い”
ということがわかります。そしてその結果、”家計金融資産があまり増えていない”
という結果につながっています。
ただし、以前と比較し、NISA(つみたてNISA)やiDeCoの制度ができ、
資産形成・資産運用に、興味を持つ方が増えてきていることを実感しております。
そうした制度をしっかりと活用することで、家計の金融資産を増やしていきましょう!